かしこく　なかよく　たくましく

学校長あいさつ

そこで、まず取り組むべきは、何と言っても、子どもたちが毎朝、学校に来ることが楽しみで、夕方、来てよかったと満足して帰れるように、学校を“楽しく学べる場”にすることだと考えます。つまり、「今日の学習が楽しみ」「先生や友だちに会うのが楽しみ」という期待感、そして「○○ができて（わかって）よかった」「友だちといっしょに○○をがんばって楽しかった」という満足感を味わうことができるような学習活動と人間関係を創り出すことです。

子どもに限らず、人間は、自分が他者から受け入れられ認められているという自己受容感や自己肯定感を得られるとき、心の落ち着きと共に他の人を認め、受け入れ、温かな関わりを持つことができます。逆に不安感や孤独感を感じている時に考えや立場の違う相手と出会うと、十分に関わり合うこともなく、「避ける・排除する」という行為をとってしまうことがあります。この「避ける・排除する」という行為は、人間の弱さの表れであり、放っておくと、相手を攻撃（誹謗・中傷、無視、仲間外し等）したり、逆に、自分の殻に閉じこもってしまったりしてしまいます。当然、学びや人間関係が深まるはずもありません。

ですから、私たち大人が、子どもたち一人一人のおかれた環境やそれぞれの個性を見つめ、受け止めて、一人一人の思いを感じ取りながら学習活動、人間関係づくりのサポートをしていきたいと思います。学校生活での、学びの場でも遊びの場でも、掃除や給食、係活動の場でも、一人一人の頑張りを見つけて認めること、その中で子ども同士がつながる場をつくり、楽しさや喜びに共感していくことを大切にしていきます。

しかし、それは、学校だけでは決して成し遂げることができないものです。子どもたちのために、保護者の皆さま、地域の皆さまの、ご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　校長　江島　陽子